K.ヤシーヌ(その他表記)Kateb Yacine

20世紀西洋人名事典 「K.ヤシーヌ」の解説

K. ヤシーヌ
Kateb Yacine


1929 - 1989.10.28
アルジェリア詩人,小説家,劇作家
アルジェ・レピュブリカン〉紙特派員
フランス系学校在学中に独立闘争に目覚め、1945年デモに参加し、逮捕され放校となる。’46年詩集「独白」を刊行。’49年「アルジェ・レピュブリカン」紙の特派員となり、サウジアラビアソ連、中央アジア等を旅行。その後港湾労働者など様々な職業につく。小説「ネジュマ」(’56年)は希望と犠牲が同居する、独立前のアルジェリアの化身ともいうべき理想の女性ネジュマを主人公に、愛と革命のドラマを綴り、芸術性豊かな作品として高い評価を得た。’73年ロータス賞受賞。他の作品に戯曲「包囲された死体」(’55年)、「祖先は猛り狂う」(’59年)、「野生の女」(’63年)、「知性火薬」(’67年)、詩劇「星形」(’66年)等がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android