20世紀西洋人名事典 「L.ボルツマン」の解説
L. ボルツマン
Ludwig Boltzmann
1844.2.20 - 1906.9.5
オーストリアの理論物理学者。
元・ウィーン大学教授。
ウィーン生まれ。
1866年ウィーン大学卒業後、J.シュテファンの助手を務める。1867年学位取得、その後グラーツ、ウィーン、ミュンヘン、ライプツィヒの各大学教授を歴任。1894年ウィーン大学に戻り、シュテファンの後任として理論物理学教授、また、1903年にはマッハの後任として同大学哲学教授を兼任。この間、気体論の研究を行い、「シュテファン=ボルツマンの法則」を導出、「エルゴード仮説」の導入など統計力学の基礎を築く。また、19世紀末に提唱されたエネルギー元論者との激しい論争は有名。晩年は神経症を患って、自殺。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報