20世紀西洋人名事典 「L.ワイネック」の解説
L. ワイネック
Weinek Ladislav
1848 - 1913
ハンガリーの月面学者。
元・プラハ天文台長。
写真術の進歩で、月面写真が尊重されるようになり、リック天文台の91cm屈折で得た114枚の月面写真ネガを借り、パリ天文台で撮影したネガを入手。顕微鏡で丹念に調べ、微細構造を研究し、1894年「ネガに基づく月面の研究」を発表、学界を驚かせた。その後、24.5×29.5サイズの写真100枚ずつからなる上下巻の写真月面の出版を企画。1897〜1900年上巻を出版したが、引き延ばした際の粒子の荒れで、検出した火口が実在するかどうかの物議をかもし、値段も高かったため、下巻はでなかった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報