化学辞典 第2版 「N-ビニルピロリドン」の解説
N-ビニルピロリドン
ビニルピロリドン
N-vinylpyrrolidone
C6H9NO(111.14).2-ピロリドンに水酸化カリウム触媒存在下でアセチレンを反応させて得る.別法としては,ブチロラクトンにエタノールアミンを作用させると得られる1-(2-オキシエチル)-2-ピロリドンに塩化スルフィニルを作用させ,ヒドロキシ基を塩素化したのち,脱塩化水素して得られる.無色の液体,融点13.5 ℃,沸点214~215 ℃.1.0458.1.513.水,アルコール類,ジクロロメタン,エーテルなどに易溶.ラジカル重合で得られるポリ(ビニルピロリドン)は人造血漿の原料として,また,コンタクトレンズ用親水性ポリマーとして注目されている.[CAS 88-12-0]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報