NPM(読み)NPM/えぬぴーえむ(その他表記)New Public Management

知恵蔵 「NPM」の解説

NPM

地方行革」のページをご覧ください。


NPM

民間企業における経営手法などを公共部門に適用し、そのマネジメント能力を高め、効率化・活性化を図るという考え方。1980年代半ば以降、英国やニュージーランドなどにおいて形成された。経済財政諮問会議は、NPMに基づいて、(1)徹底した競争原理の導入、(2)業績・成果による評価、(3)政策の企画立案と実施施行の分離、を図り、より効率的で質の高い行政サービスの提供へと向かわせ、行政活動の透明性や説明責任を高め、国民の満足度を向上させることを目指すとしている。例として、(1)では民営化や民間委託、PFIの活用、(2)では事業に関する事前評価業績や成果に関する目標設定と事後的な検証、評価結果の政策決定へのフィードバック、公会計制度の充実、(3)では独立行政法人化、などを挙げている。

(神野直彦 東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android