20世紀西洋人名事典 「O.ジュパンチッチ」の解説
O. ジュパンチッチ
Oton Župančič
1878.1.23 - 1949.6.11
ユーゴスラビアの詩人,劇作家,児童文学者。
スロベニア生まれ。
リュブリャーナで教師を務めた後、文学修行のためヨーロッパを遍歴する。帰国後は劇場支配人を務めるかたわら、戯曲を書き、第二次世界大戦中は愛国詩で解放軍を激励、戦後は国会議員などの公職についた。西欧シンボリズムの影響を受け、散文のツァンカルともに近代文学確立に貢献した。また、シェークスピアの翻訳家、児童文学者としても有名である。作品は「陶酔の杯」(1899年)をはじめ、「野を越えて」(1904年)、「雪の常緑樹」(’45年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報