陶酔(読み)とうすい

精選版 日本国語大辞典 「陶酔」の意味・読み・例文・類語

とう‐すい タウ‥【陶酔】

〘名〙
① 陶然と酔うこと。気持よく酔うこと。ほろよい加減で、うっとりすること。
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二二「賓主已に陶酔(タウスイ)し盃盤将に狼藉ならんとする時」
② うっとりとしてその気分にひたること。うっとりするほど心を奪われること。
雨蛙(1924)〈志賀直哉〉「其処に或幻影を認め、それを見つめる事から気の遠くなるやうな陶酔を感じて居るのではないかしら」

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デジタル大辞泉 「陶酔」の意味・読み・例文・類語

とう‐すい〔タウ‐〕【陶酔】

[名](スル)
気持ちよく酔うこと。「美酒陶酔する」
心を奪われてうっとりすること。「名演技に陶酔する」
[類語]酔う酔いれるひたうっとりする恍惚こうこつ陶然とろけるしびれる

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普及版 字通 「陶酔」の読み・字形・画数・意味

【陶酔】とうすい

快く酔う。

字通「陶」の項目を見る

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