大学事典 「OECDの高等教育政策」の解説
OECDの高等教育政策
オーイーシーディーのこうとうきょういくせいさく
「世界最大のシンクタンク」として,さまざまな分野で政策調整や意見交換などを行っている経済協力開発機構(OECD)は,教育分野では「生徒の学習到達度調査(PISA)」などの国際的な調査研究や比較分析を通じて,各国の教育改革の推進や教育水準の向上に貢献している。高等教育では,これが知識基盤型経済社会において競争力を維持・強化し,経済成長を促すものとして重視し,2004年からは各国の高等教育政策の立案・実施を支援すべく,任意の加盟国の高等教育政策を分析する「高等教育政策レビュー」事業を展開し,高等教育政策について提言・勧告を行ってきた。また高等教育の財政・管理にかかる問題について,共同研究やセミナー等の開催を通じて意見交換を行う「高等教育機関の管理運営に関するプログラム」(Institutional Management in Higher Education: IMHE)や,高等教育修了前の学生の知識,技能,態度の状況を調査する「高等教育における学習成果調査」(Assessment of Higher Education Learning Outcomes: AHELO)などの事業も展開している。
著者: 髙谷亜由子
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報