知恵蔵 の解説
PlayStation 4
PlayStation 4は、Jaguar(ジャガー)と呼ばれるAMD社のx86-64アーキテクチャーCPU(中央演算処理装置)コアを八つ搭載している。また、8ギガバイトメモリーと500ギガバイトのハードディスク、ブルーレイ・ディスクプレーヤーを内蔵しており、他に、タッチパッドやモーションセンサー、スピーカーを搭載したワイヤレスコントローラー「DUALSHOCK4」が同梱されている。DUALSHOCK4上の「SHARE」ボタンを押すことで、プレイしているゲームのスクリーンショット画像や、直前の15分間のビデオクリップ映像を、コメント付きでSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)にアップロードできるため、ゲームの体験を世界中の仲間と共有することが可能。
更に、「PlayStationCamera」と呼ばれる、2基のHDカメラと四つのマイクを搭載したカメラをDUALSHOCK4と連携させると、空間が立体的に把握でき、更なる臨場感が体験できる。例えば、PlayStaiton 4の付属機能「THE PLAYROOM」では、プレーヤーはPlayStationCameraによってスクリーンに映し出され、同じスクリーン上でバーチャルロボット「ASOBI」と共に遊ぶことができる。ASOBIはスクリーン上のプレーヤーを認識することができるため、プレーヤーはASOBIをはねのけるなど、あたかも現実空間に一緒にいるかのように振る舞うことが可能になる。
これまでのPlayStationは、後方互換性を保っていたため、前世代機「PlayStation3」で、前々世代機「PlayStation 2」のソフトウェアが利用できたのだが、PlayStaiton 4は、PlayStaiton3との後方互換性がない。その代わりに、クラウドゲームサービス「PlayStaiton Now」が展開される予定となっており、同サービスでは、クラウドストリーミング技術によって、PlayStaiton 4で、PlayStaiton 3のゲームが利用可能となる。
PlayStation Nowは、14年1月より、米国でベータテストが始まっており、14年夏には正式サービスとして開始される予定。同サービスは、将来的にPlayStaitonプラットフォームのゲームを、タブレット、スマートフォン、テレビなど様々なデバイスで利用できるように計画されている。
(横田一輝 ICTディレクター / 2014年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報