知恵蔵 「PokemonGO」の解説
Pokemon GO
Pokemon GOの利用は、屋外での電力消費が大きいため、モバイルバッテリーを携行するプレーヤーが増え、その結果、世界的にモバイルバッテリーの売上が増えたり、Pokemon GOの利用目的でスマートフォンの購入者が増えたりといった、経済効果も現れている。また、ポケモンが多い場所にプレーヤーが集まるため、商店街などでは、ポケモンを呼び寄せる課金アイテムを使って、集客に成功した例もある。更に、地震で大きな被害を受けた熊本や東北3県は、県内にポケストップや、ジムを増やし、プレーヤーが被災地に集まり、食事や土産を買うことによる地域経済の活性化を期待している。一方で、歩きスマホによる利用で、交通事故にあったり、転倒して怪我をしたりするプレーヤーが増え、自動車運転中の利用による事故、私有地への侵入などの問題も起こっている。
なお、スマートフォンの画面を見続けなくてもプレーできるデバイス「Pokemon GO Plus」が16年9月16日に発売される。同デバイスでは、プレーヤーのスマートフォンと連動し、ポケモンやポケストップの情報を、ランプと振動でプレーヤーに知らせ、スマートフォンを直接操作することなく、ポケモンの捕獲や、ポケストップでのアイテム補充が可能になっている。
※「Pokemon」の「e」の上には「´」がつく。
(横田一輝 ICTディレクター/2016年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報