20世紀西洋人名事典 の解説
R.M. ウィルシュテッター
Richard Martin Willstätter
1872.8.13 - 1942.8.3
化学者。
カールスルーエ生まれ。
ドイツの有機化学者。ミュンヘン大学、チューリヒ工科大学、ベルリン大学の教授を歴任し、新設されたカイザー・ウィルヘルム化学研究所所長となる。’15年に再びミュンヘン大学教授に戻ったが、’25年高まる反ユダヤ主義に抗議し辞職、個人で活動する。’39年第二次大戦が始まるとスイスへ亡命した。クロロフィルの結晶を得ることに成功しその構造の研究や、高等植物の炭酸同化の研究で有名。’15年にはクロロフィルの研究によってノーベル化学賞を受賞した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報