20世紀西洋人名事典 「S.チャンドラセカール」の解説
S. チャンドラセカール
Subrahmanyan Chandrasekhar
1910.10.9 -
米国の理論天体物理学者。
シカゴ大学教授。
ラホール(後のパキスタン)生まれ。
マドラス大学卒業後、ケンブリッジ大学で学位を取得。1936年渡米、’53年帰化。シカゴ大学に勤務し、’43年理論天文学教授となる。翌’44年にはヤーキス天文台教授となる。その後、’64年天文台からシカゴ大学フェルミ研究所に移り、教授を務める。この間、白色矮星の内部構造研究により、チャンドラセカール限界と呼ばれる質量の限界を発見したほか、恒星内部構造論、ブラックホールなどの研究で多大な功績を残す。’83年、星の進化の研究によりノーベル物理学賞を受賞。著書は「恒星内部構造論入門」(’43年)、「放射流論」(’50年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報