20世紀西洋人名事典 「S.バナッハ」の解説
S. バナッハ
Stefan Banach
1892.3.20 - 1945.8.31
ポーランドの数学者。
元・ルブフ大学教授。
クラクフ生まれ。
関数解析学の創始者として今世紀最高の数学者の一人。ルブフ工業専門学校中退後、クラフトに戻り、数学研究を続けた。後、リボフ大学の助手となり学位を取得。’24年ポーランド科学アカデミーの通信会員。’27年ルブフ大学教授。’29年H.スタインハウスと国際的な雑誌となった関数解析の専門誌「Studia Mathematica」を創刊。バナッハ空間とその上の線形作用素の研究、三角級数論、測度論、実関数論等多くの業績を残した。’41年ウクライナ科学アカデミー会員。主著「線形作用素論」(’32年)。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報