20世紀西洋人名事典 「S.メリル」の解説
S. メリル
Stuart Merrill
1863 - 1915
詩人。
ロング・アイランド(ニューヨーク付近)生まれ。
パリでルネ・ギルなどと親交を結び、1886年アメリカへ帰る。コロンビア大学で律法を学ぶが、詩作にふけり1887年詩集「音階」を発表する。1889年再度パリへ行き、以後定住して詩人としての道を進む。はじめ高踏派やヴェルレーヌなどの影響を受け、わざとらしい調和や絢爛たるイマージュを求めるきらいがあったが、やがてこまかいニュアンスのある自由詩による象徴詩に転じる。他の作品に「秋の小詩集」(1895年)、「群集の中の声」(1909年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報