20世紀西洋人名事典 「W.ラムゼー」の解説
W. ラムゼー
William Ramsay
1852.10.2 - 1916.7.23
英国の化学者。
元・ブリストル大学教授,元・ブリストル大学学長,元・ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ教授。
グラスゴー生まれ。
ハイデルベルク等に学び、タトロックの研究室で分析化学に従事する。1870年チュービンゲン大学で博士号取得。1886年ラムゼー-ヤングの法則を発見、1894年にアルゴン、翌年にヘリウムを単離・同定した。また、1898年にネオン、クリプトン、キセノンを発見、0族元素の存在を明らかにし、原子構造解明の基盤を示し、その後放射線の研究に従事。ラジウムから生じるエマネーションがヘリウムとなり消失することを分光学的に証明、放射性元素崩壊説を提示し、1912年の引退後も自宅で研究に没頭した。1881年学士院会員、’04年希ガス元素の研究によりノーベル化学賞を受賞。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報