20世紀西洋人名事典 「Y.コッコ」の解説
Y. コッコ
Yrjö Kokko
1903 - 1977
フィンランドの小説家。
動物学を学び、ラップランドなどで獣医をして勤務した。「4つの風の道」(’47年)は、現地民ラップ人の北極圏でのきびしい生活を描いている。自然と解離していく文明へ警告している紀行文「大白鳥」(’50年)などの他、長編ファンタジー「ペッシとイッルーシア」(’44年)は虹の国の妖精の話で、映画化、劇化され、現在も評判が高い。「狼の歯の首飾り」(’51年)の一部は日本の教科書におさめられた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報