赤県(読み)セキケン

デジタル大辞泉 「赤県」の意味・読み・例文・類語

せき‐けん【赤県】

中国で、唐代に中央から近い県を赤といったところから》王城の地。京都、または、その周辺
「―のうち白河のほとり、六勝寺皆やぶれくづる」〈平家一二

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精選版 日本国語大辞典 「赤県」の意味・読み・例文・類語

せき‐けん【赤県】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 中国で、都に近い県。王城付近の県。畿内(きない)の県。
    2. 日本で、都に近い所。帝都の地。京都、またはその周辺をさす。
      1. [初出の実例]「三山漂眇滄瀛外、五嶽嵯峨赤県中」(出典:凌雲集(814)九月九日侍宴神泉苑各賦一物得秋山)
  2. [ 2 ] 中国本土の異称。赤県神州。
    1. [初出の実例]「道慈法師、遠渉蒼波、覈異聞於絶境、遐遊赤県、研妙機於秘記」(出典続日本紀‐養老三年(719)一一月乙卯)
    2. [その他の文献]〔鮑照‐松柏篇〕

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