きしり(読み)キシリ

デジタル大辞泉 「きしり」の意味・読み・例文・類語

きしり

[副]
物がきしんで鳴る音を表す語。「棚板きしりと音を立てる」
すきまなく詰まるさま。ぴったり。きっちり。
鬂先びんさきのみ―ととりまはしたるを」〈色道大鏡・二〉
[類語]きいきいぎいぎいきしきしぎしぎしぎしりみしみしみりみりめりめりきりりぎりりきりきりぎりぎり

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精選版 日本国語大辞典 「きしり」の意味・読み・例文・類語

きしり

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 物がきしんで鳴る音を表わす語。ぎしり。
    1. [初出の実例]「暁方に板敷のきしりきしりと鳴りければ」(出典:源平盛衰記(14C前)四四)
  3. 物がよくあてはまるさま、また、物がすきまなく詰まるさまを表わす語。ぎしり。きしきし。きっしり。きっちり。
    1. [初出の実例]「西向て一揖して右足をきしりと練廻て」(出典:富家語(1151‐61))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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