きしきし(読み)キシキシ

精選版 日本国語大辞典 「きしきし」の意味・読み・例文・類語

きし‐きし

  1. 〘 副詞 〙
  2. ( 多く「と」を伴って用いる ) 堅い物のこすれあう音、きしんで鳴る音を表わす語。
    1. [初出の実例]「墨の中に石のきしきしときしみ鳴りたる」(出典:枕草子(10C終)二八)
    2. 「きしきしする雨戸を小早に閉めた」(出典:小鳥の巣(1910)〈鈴木三重吉〉下)
  3. 物がすきまなくつまるさまを表わす語。きっしり。ぎっしり。
    1. [初出の実例]「悪と善との界へ、涯々(キシキシ)一杯に線を引たでござる」(出典:百一新論(1874)〈西周〉下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android