デジタル大辞泉 「ぎしぎし」の意味・読み・例文・類語
ぎし‐ぎし

1 堅い物のこすれ合う音や木が強くきしむ音を表す語。「
2 すきまもないほど詰まっていくさま。
「老若男女が―と詰め掛けていた」〈鴎外・独身〉
3 容赦なく厳しくものを言うさま。
「ここな人、あんまり―言はしゃるな」〈浄・五枚羽子板〉

「十畳でも…かなり―で」〈志賀・襖〉
[アクセント]


[類語]

タデ科(APG分類:タデ科)の多年草。根は太く黄色い。茎は直立し無毛で太く、高さ0.6~1メートル。根出葉は長い柄があり、卵状狭長楕円(だえん)形で長さ10~25センチメートル、縁(へり)が波打ち、両面とも毛がないが、裏面の葉脈沿いに硬い毛があるものもある。6~7月、円錐(えんすい)花穂の各節に両性花が輪生し、各輪に小形の葉が混じる。花被片(かひへん)は6枚で外側の3枚は狭く、果時に展開する。内側の3枚は花期後に大きくなり、広卵形の翼状となり縁に歯牙(しが)があり、中脈の基部には狭卵形の瘤(こぶ)状の突起がある。痩果(そうか)は三稜(さんりょう)形で長さ2.5ミリメートル、褐色で光沢がある。日本、朝鮮半島、中国に分布。若芽は食用となり、根はアントラキノン類を含み、皮膚病の外用薬とする。
ギシギシ属は北半球に多くみられ、約200種あり、日本には14種分布する。ノダイオウやマダイオウはその代表的なものであり、アレチギシギシやナガバギシギシなどの帰化種も多い。
[小林純子 2020年12月11日]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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→スイバ
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…ヨーロッパでは浸出液をミョウバン媒染して毛織物の黄色染料とし,乾燥させた地下茎からは,淡紅色の染料をとった。漢方では,ギシギシと同様に薬用にする。 スイバの所属するギシギシ属Rumex(英名sorrel,dock)は,北半球の温帯域に約200種が分布し,日本にも14種が分布する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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