ギャラップ調査(読み)ギャラップチョウサ(その他表記)Gallup poll

翻訳|Gallup poll

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ギャラップ調査」の意味・わかりやすい解説

ギャラップ調査
ギャラップちょうさ
Gallup poll

G.H.ギャラップが 1935年に設立したアメリカ世論調査研究所が行なっている世論調査。科学的な方法論 (統計学的な確率論) による標本抽出 (回答者の選出) ならびに面接法による調査によって世論調査が精度の高いものであることを,全米および世界に知らせた功績があり,現在も民間の世論調査会社の調査としてはギャラップ調査がアメリカで最も信頼性が高い。 36年の大統領選挙で,それまで大統領選挙の予測で権威のあったリタラシー・ダイジェストの予測が大幅にはずれたときに,正確に F.D.ルーズベルト当選を予測して一躍有名になった。現在も大統領選挙の予測をはじめとしてアメリカでの各種世論調査を頻繁に実施しており,ギャラップ・インターナショナルという 50ヵ国におよぶ世論調査会社が加盟するネットワークも形成している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のギャラップ調査の言及

【ギャラップ】より

…翌36年の大統領選挙の予想で,ほかの各機関(最大のライバルはLiterary Digest社)と競合。ほかの予想が大幅に狂ったのに対して,わずか2000人という少数サンプルにもとづいたギャラップ調査はF.D.ローズベルトの当選を予測(誤差約6.5%),声価を確立した。48年の大統領選挙予測は失敗。…

※「ギャラップ調査」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android