クラッド鋼(読み)クラッドコウ(その他表記)clad steel

デジタル大辞泉 「クラッド鋼」の意味・読み・例文・類語

クラッド‐こう〔‐カウ〕【クラッド鋼】

性質の異なる異種の金属を圧着した鋼材。めっきとは異なり、合金層によって結合しているため容易に剝がれることはない。安価な炭素鋼を母材として、高価なステンレス鋼やチタンをはり合わせ、耐摩耗性や耐食性を高めた鋼材が広く用いられる。クラッド。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クラッド鋼」の意味・わかりやすい解説

クラッド鋼
くらっどこう
clad steel

鋼板の母材に異材を張り合わせたもの。張り合わせる材料(クラッド金属)には高炭素鋼、ステンレス鋼、ニッケル、銅、耐熱合金、チタンなどがある。表面性質が問題になる場合に、高価な金属板を安価な鋼板に張り合わせた合板として用いる。すなわち、高炭素鋼をクラッドしたものは刃物に、ステンレス鋼やチタンをクラッドしたものは耐食性容器などに用いる。

 一般には片面だけに特殊金属板を張り合わせるが、目的によっては両面に張り合わせる。母材とクラッド金属の厚さの比をクラッド比(通常は10~20%)という。もっとも多量に生産されるクラッド鋼はステンレスクラッド鋼板である。全体がステンレス鋼でできた板に比べて、安価、機械加工が容易、熱伝導率が高い、などの特徴があり、化学工業用装置などに用いられる。

[須藤 一]

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