中野竹子(読み)なかの たけこ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中野竹子」の解説

中野竹子 なかの-たけこ

1846-1868 幕末の女性。
弘化(こうか)3年生まれ。陸奥(むつ)会津(あいづ)藩(福島県)藩士中野平内の長女薙刀(なぎなた)の名手戊辰(ぼしん)戦争では娘子(じょうし)隊をひきいて若松城(鶴ケ城)の城下を転戦中に新政府軍の銃弾重傷を負い,慶応4年8月25日妹の介錯(かいしゃく)で自決した。23歳。江戸出身。号は小竹
格言など】武士(もののふ)の猛き心にくらぶれば数にも入らぬ我身ながらも(辞世)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「中野竹子」の解説

中野竹子

没年:明治1(1868)
生年:弘化3(1846)
幕末維新期,会津藩江戸常詰藩士中野平内の長女。母は孝子藩邸に生まれる。薙刀,書,和歌に長じ,会津藩主の義姉煕姫の薙刀指南役赤岡家の養女となるが,のち復籍。明治1(1868)年8月,会津戊辰戦争の際,母孝子,妹優子と共に男装して家を出,若松城への入城を期すが果たせず,決死隊の娘子軍の先頭に立ち,薙刀を振るって奮戦。柳橋の戦で飛弾を受けて倒れ,妹に介錯させた。<参考文献>阿達義雄『会津鶴ケ城の女たち』

(大谷泰子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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