乾酪化(読み)かんらくか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「乾酪化」の意味・わかりやすい解説

乾酪化
かんらくか

乾酪壊死(えし)を生ずることをいい、結核結節の中心部に生ずる壊死が、肉眼的に黄色みを帯びた灰白色で、軟らかいチーズ(乾酪)状を呈するのでこの名称がつけられている。この病巣は、吸収されず、周囲に形成される肉芽組織によって包まれるため被包乾酪巣とよばれる。乾酪化した病巣が軟化崩壊して、その内容が外部に排出されたあとが、いわゆる空洞とよばれるものである。乾酪化は、アレルギーによる血流障害の結果生ずる凝固壊死と考えられているが、乾酪化のなかには結核菌が長期間存在するので、結核症の経過をみるうえでは重要な病変である。

渡辺 裕]

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