人を呪わば穴二つ(読み)ヒトヲノロワバアナフタツ

デジタル大辞泉 「人を呪わば穴二つ」の意味・読み・例文・類語

ひとのろわばあなふた

他人を呪って殺そうとすれば、自分もその報いで殺されることになるので、墓穴二つ必要になる。人を陥れようとすれば自分にも悪いことが起こるというたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「人を呪わば穴二つ」の意味・読み・例文・類語

ひと【人】 を 呪(のろ)わば穴(あな)(ふた)

他人を呪って殺そうと墓穴を掘る者は、その報いで自分のための墓穴も掘らなければならなくなる。人に害を与えれば結局自分も同じように害をうけることのたとえ。人を祈らば穴二つ。人を呪えば身を呪う。
※俳諧・若みどり(1691)「世の鏡他(ヒト)を呪咀(ノロ)はば穴二ツ」

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ことわざを知る辞典 「人を呪わば穴二つ」の解説

人を呪わば穴二つ

人を呪うと、呪った相手と自分のために二つの墓穴が必要となる。人を陥れようとすると、自分もまた同じ目に遭うというたとえ。

[使用例] やっぱり悪いことは出来ないもので、その蝮を把り出すときに誤って自分が咬まれてしまって……。〈略〉人を呪わば穴二つとかいうのは、まったくこのことでしょう[岡本綺堂半七捕物帳|1923]

[解説] きわめて簡潔な表現で、それだけではややわかりにくいが、「人を呪わば穴二つ掘れ」の末尾を省略したもの。

〔異形〕人を祈らば穴二つ/人を崇らば穴二つ

英語Curses, like chickens, come home to roost.(呪いひよこと同じで、ねぐらに舞い戻る)

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