出血熱(読み)しゅっけつねつ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「出血熱」の意味・わかりやすい解説

出血熱
しゅっけつねつ

多くの重篤な感染症において出血傾向がみられるが、とくに出血熱という場合はウイルス性出血熱または流行性出血熱のことを意味する。ウイルス性出血熱としてはラッサ熱、マールブルグ熱、エボラ出血熱、クリミア‐コンゴ出血熱、デング熱がよく知られているが、前四者は感染症予防・医療法(感染症法)では1類感染症に、デング熱は4類感染症に分類されている。そのほか、日本でも発生がみられる腎(じん)症候性出血熱(韓国型出血熱)がある。すでに世界各地で流行性出血熱とよばれている疾患はそれぞれ臨床症状が類似し、ウイルス血清学的に同一ないし近縁の疾患と考えられている。いずれも感染源としてウイルス保有齧歯(げっし)類(リス、ラット、マウスなど)の排泄(はいせつ)物が考えられており、日本の大学実験室でもその発生がみられている。

[松本慶蔵・山本真志]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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