動機説(読み)ドウキセツ

デジタル大辞泉 「動機説」の意味・読み・例文・類語

どうき‐せつ【動機説】

倫理学で、行為の道徳的価値を、行為の結果にかかわらず、その内面的動機を問うことによって判定する立場カントの倫理学が代表的。→結果説

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「動機説」の意味・読み・例文・類語

どうき‐せつ【動機説】

〘名〙 行為の道徳的評価規準をもっぱらその動機におく倫理学説。その中で、目的観念を重視して、手段・結果は問わない主観的動機説と、目的観念とともにその実現の手段や観念をも含めた志向を評価の対象とする志向説がある。動機論。⇔結果説
日本‐明治三六年(1903)三月一一日「ム氏の動機説を教育上危険と認めず」

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