出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…こうして鋳貨が広く流通し,やがて信用制度も発達してくると,国家が発行する紙幣や,信用のある銀行が発行する銀行券が,素材価値を離れてその表示する価値(額面価値)のものとして国民に受け入れられ流通することになった。つまり,貨幣の形態が実体貨幣から名目貨幣へと発達し,広義の紙幣の生成をみるにいたった。
[政府紙幣]
さて紙幣を狭義に政府紙幣に限ると,それはおもに財政の赤字を補うために発行されたものであり,この点,後述のように銀行の与信活動の見返りに発行される銀行券と基本的に異なる。…
※「名目貨幣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...