公卿の議定(ぎじょう)(陣定(じんのさだめ)・御前(ごぜん)定・殿上(てんじょう)定など)の結果を記した文書。「西宮記」などの儀式書によれば,勅問をうけた上卿(しょうけい)が議定の席で下位の者から意見をのべさせた結果を,大弁を兼ねる参議に命じて記録させた。議定の結果は,陣定の場合は定文を蔵人頭(くろうどのとう)に付して奏聞(そうもん)するが,御前定・殿上定では定文を作らない場合もあり,重事のときには定文に参列者の意見を付記することもあった。のちには院殿上定や公卿家内部での取決め,幕府内での決定事項も定文とよんだ。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...