平時(読み)ヘイジ

デジタル大辞泉 「平時」の意味・読み・例文・類語

へい‐じ【平時】

変わったことのない時。平常。ふだん。「平時体温
戦争事変のない時。平和な時。「平時の備え」⇔戦時

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精選版 日本国語大辞典 「平時」の意味・読み・例文・類語

へい‐じ【平時】

  1. 〘 名詞 〙
  2. つねの時。ふだん。平常。
    1. [初出の実例]「一時許而入滅〈亥刻許歟〉平時之間、転読妙経四千余部」(出典玉葉和歌集‐承安元年(1171)七月二〇日)
    2. 「神祖、三成を縛せられて後、相見の時、平時の御あしらひと聞ゆ。人を殺すにもなど礼法のなかるべき」(出典:随筆・文会雑記(1782)附録)
    3. [その他の文献]〔陸游‐雪意詩〕
  3. 平和な時。戦争や事変のない時。
    1. [初出の実例]「さするときは余り平時に兵衆多にして」(出典:新聞雑誌‐二一号・明治四年(1871)一一月)

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普及版 字通 「平時」の読み・字形・画数・意味

【平時】へいじ

ふだん。宋・陸游雪意〕詩 風吼(ほ)えて、江郊、濃(こま)やかなり 雲は兩陣の雌雄を決するが如し 山くして酒、時の量をぎ (まど)くして書、日の功を虧(か)く

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