神祖(読み)シンソ

デジタル大辞泉 「神祖」の意味・読み・例文・類語

しん‐そ【神祖】

偉大な功績を残した祖先

天照大神あまてらすおおみかみ尊称
徳川家康の尊称。神君

かむ‐おや【祖】

神としてまつられている先祖かんおや。
大伴遠つ―の奥つしるしめ立て人の知るべく」〈・四〇九六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「神祖」の意味・読み・例文・類語

しん‐そ【神祖】

[1] 〘名〙 功徳の偉大な祖先の尊称。神君。
※故郷忘じがたく候(1968)〈司馬遼太郎〉「壇君というのは『三国遺事』に〈略〉とあるように朝鮮開国の神祖である」
[2]
[一] 天照大神の尊称。
※地方官会議日誌‐六・明治八年(1875)六月二七日「伊勢は我神祖の鎮座まします所にして」
[二] 神武天皇の尊称。
日本外史(1827)一「蓋神祖而後三十九世、曰天智
[三] 徳川家康の尊称。神号をおくられた徳川将軍家の初祖。神君。
随筆・折たく柴の記(1716頃)中「むかし、神祖も徳廟も此事をなさせ給ひし」

かん‐おや【神祖】

〘名〙 (古くは「かむおや」と表記) 神としてまつられている先祖。先祖を神と見、あがめていう語。
万葉(8C後)一八・四〇九六「大伴の遠つ可牟於夜(カムオヤ)の奥津城はしるく標(しめ)たて人のしるべく」

かむ‐おや【神祖】

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