意識心理学(読み)いしきしんりがく(その他表記)consciousness psychology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「意識心理学」の意味・わかりやすい解説

意識心理学
いしきしんりがく
consciousness psychology

意識される事実だけを対象とする心理学総称。 19世紀中葉,実体としての心の存在が否定され,「心なき心理学」として,直接に経験される意識を心理学の対象とすべきことが強調され,その方法として内観法 (→内観 ) がとられた。イギリス連合心理学 (→連合 ) ,W.ブントや E.B.ティチェナーの構成心理学はその代表的なもので,いずれも意識内容をその要素から説明しようとした。意識の働きを強調した F.ブレンターノの作用心理学も,意識を対象とする意味でこれに属する。 20世紀になると,「意識なき心理学」すなわち行動心理学がこれに代って展開した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む