有舌尖頭器(読み)ゆうぜつせんとうき

最新 地学事典 「有舌尖頭器」の解説

ゆうぜつせんとうき
有舌尖頭器

Stemmed point

両面加工の槍先形尖頭器のうち,基部舌状の突出部を有する形態の尖頭器。有茎ゆうけい尖頭器とも。基部作出の明瞭化を指標に,後期旧石器時代末~縄文時代草創期かけて変遷が整理されている。押圧剥離で加工され,薄くて茎部の作出が顕著な形態は縄文時代草創期の1.5万~1.3万年前頃に集中すると考えられる。投槍石鏃などの機能が推定されている。日本列島の北東から南西にかけ,立川系・小瀬ヶ沢系・花見山系・柳又系など異なる形態の分布が認識されている。押圧剥離痕が斜め方向に連続して整列する「斜状平行剥離」が,津軽海峡を境に北(左肩上がり)と南(右肩上がり)で異なることが指摘されている。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「有舌尖頭器」の解説

有舌尖頭器
ゆうぜつせんとうき

有茎(ゆうけい)尖頭器とも。舌状の基部をもつ尖頭器。舌状の基部を茎(なかご)として木・骨製柄の先端に装着し槍の穂先とする。小型のものは石鏃との区別がむずかしいものもある。縄文草創期を中心に盛行するが,北海道では土器使用以前から用いられ,シベリア・中国東北地区・カムチャツカ方面にも分布。

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世界大百科事典(旧版)内の有舌尖頭器の言及

【石槍】より

…日本の先土器時代には,石槍にあたるものは槍先形尖頭器(ポイント)と呼ばれ,その後半期から使用され始め,ほぼ全国的に一般化した。土器が出現するころには,基部に舌状の突起をつけた有舌尖頭器が出現した。縄文時代以降のものは石槍と呼び,とくに東北地方,北海道でケツ岩や黒曜石製のものが発達している。…

※「有舌尖頭器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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