氷炭相容れず(読み)ヒョウタンアイイレズ

デジタル大辞泉 「氷炭相容れず」の意味・読み・例文・類語

氷炭ひょうたん相容あいいれず

性質が反対で、合わないことのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「氷炭相容れず」の意味・読み・例文・類語

ひょうたん【氷炭】=相容(あいい)れず[=相並(あいなら)ばず]

  1. 性質が反対で合わないたとえ。
    1. [初出の実例]「吾恐非真知仏老之与吾儒薫蕕氷炭之不相入而非天レ之也」(出典童子問(1707)下)
    2. [その他の文献]〔東方朔‐七諫・自悲〕

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故事成語を知る辞典 「氷炭相容れず」の解説

氷炭相容れず

性質が正反対で、合わないことのたとえ。

[使用例] もしも、あのドスト氏が、罪と罰をシノニムと考えず、アントニムとして置き並べたものとしたら? 罪と罰、絶対に相通ぜざるもの、氷炭相容れざるもの[太宰治人間失格|1948]

[由来] 「韓非子顕学」に出て来ることばから。君主がさまざまな人物の意見を寛容に聞き入れると、正反対の考え方が同居することになって、臣下たちは何を基準に行動すればよいかわからなくなる、というのが、「韓非子」の主張。そのことを、「氷炭は器を同じくして久しからず(氷と炭は、同じ器に長い間は入れておけない)」というたとえで表現しています。

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ことわざを知る辞典 「氷炭相容れず」の解説

氷炭相容れず

氷と炭の組み合わせのように、性質が正反対で合わないことのたとえ。

[解説] 「韓非子―顕学」などにあることばから。

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