油性（読み）ユセイ

デジタル大辞泉

ゆ‐せい【油性】

１ 油の性質。
２ 潤滑油の性質の一。摩擦に影響を与える性質のうち、粘性以外の性質。→水性

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ゆ‐せい【油性】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 油がもつ性質。また、油としての性質をもっていること。
   1. [初出の実例]「マッサージと申しますのは、指先に油性クリームをつけて、秩序的に顔面を磨擦する方法を」(出典：どなたにもわかる洋髪の結ひ方と四季のお化粧（1928）〈早見君子〉)
3. ② 潤滑油の潤滑性を表わす用語。異なる潤滑油を同一試験条件下で比較すると、粘度の差だけではなく摩擦の差が生じることがあり、この原因となる性質をいう。また、同一試験条件下で粘度が同じなら、摩擦の低いほど油性がよいという。

出典　精選版 日本国語大辞典

化学辞典 第2版

油性
ユセイ
oiliness

潤滑油の潤滑性能を表す特性の一つで，同じ粘度を有する2種類の潤滑油を同一条件で使用する場合，境界摩擦が異なる場合に用いる用語．摩擦が小さいほど油性が高いという．油性は，潤滑油中に金属表面に分子状の吸着膜を形成する長鎖の極性化合物(脂肪酸，アミン，エステルなど)などが含まれている場合に高くなる．

出典　森北出版「化学辞典（第2版）」