デジタル大辞泉
「石地蔵」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
いし‐じぞう ‥ヂザウ【石地蔵】
〘名〙
① 石に刻んだ地蔵菩薩像。また、地蔵菩薩の石像。子供を守ると信じられ、道の辻、
路傍などに立てられる。
② 人にたとえていう。
(イ) 色恋について興味や反応を示さない女性。
※
滑稽本・
東海道中膝栗毛(1802‐09)四「ばかアいふな。石地蔵
(イシヂゾウ)を抱てねるこたアいやだ」
(ロ) 無口な人。また、口のきけない人。
※
浮雲(1887‐89)〈
二葉亭四迷〉一「終
(つひ)には、『仰
しゃらぬとくすぐりますヨ』とまで迫ったが、石地蔵と生れ付たせうがには」
(ハ) 身体をかたくして動かずにいること。
※付焼刃(1905)〈
幸田露伴〉三「下らないナア、石地蔵なんぞ仕たって何様なるものかネ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報