精選版 日本国語大辞典 「茶色」の意味・読み・例文・類語 ちゃ‐いろ【茶色】 〘 名詞 〙① ( 形動 ) 黒みを帯びた赤黄色。うす茶色、赤茶色、こげ茶色などの総称。また、そういう色であるさま。ちゃ。[初出の実例]「名にし負はばちゃいろこそあれ赤裏の頭巾肩衣著るを云ふなり」(出典:仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)下)「浅黄(あさぎ)むくの下着、茶色(チャイロ)の帯」(出典:洒落本・辰巳之園(1770))② 色茶屋につとめる女性。茶屋の色女。[初出の実例]「音に聞し新町を見しに、さりとは茶色とは増り草の、ゆかりの末の局迄も」(出典:浮世草子・商人職人懐日記(1713)四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
色名がわかる辞典 「茶色」の解説 ちゃいろ【茶色】 色名の一つ。JISの色彩規格では「暗い灰みの黄赤」としている。一般に、茶の葉を使った染色の色で、やや淡い褐色のこと。色の示すイメージは幅広い。茶が中国から伝わったのは平安時代だが、染料として用いるようになったのは室町時代とされ、流行色となったのは江戸時代。奢侈しゃし禁止令のなかで、茶色系統、鼠色系統、紺色系統は許されたこともあり、「四十八茶百鼠しじゅうはっちゃひゃくねず」といわれるほど、多彩な茶色が誕生した。染料も多様になった。 出典 講談社色名がわかる辞典について 情報