奈良市春日(かすが)大社で鹿(しか)の角を切り落とす行事。春日大社の鹿は神鹿(しんろく)としてたいせつにされているが、雄鹿の角が硬化し、交尾期に入る秋には互いに争って人々にも危害を加えるおそれがあるので、とらえて角を切り落とす。江戸時代にも行われていたが、明治時代中期以降、奈良の観光行事の一つとなり、現在は「奈良の鹿愛護会」が中心になって、10月中の休日(計5回)に勇壮な角切り行事を一般公開している。まず神官が行事の無事を祈ったあと、春日大社境内の鹿苑(えん)内の囲いに元気な牡鹿(おじか)を数頭ずつ追い込み、勢子(せこ)たちが十字やダンピ(割り竹でつくった円の中に菱(ひし)形に編んだ網を張ったもの)で追い詰めてとらえ、角を切り落とす。公開期間後にも続けられ、その場合には境内内外のとらえた場所で角を切り、そのまま放している。
[田中宣一]
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の9月中 (9月後半) のことで,太陽の黄経が 210°に達した日 (太陽暦の 10月 23日か 24日) に始り,立冬 (11月7日か8日) の前日までの約 15日...