デジタル大辞泉
「誰某」の意味・読み・例文・類語
だれ‐それ【誰▽某】
[代]《古くは「たれそれ」》不定称の人代名詞。具体的な名をあげないで人をさしたり、名のわからないときに人をさしたりする語。なにがし。「誰某に聞いた話」「誰某とかいう人も来ていた」
[類語]誰誰・なにがし・誰がし・それがし・某・某氏・何某
たれ‐がし【▽誰▽某】
[代]「だれそれ」に同じ。
「いづれの家の―とかおぼしめし候らん」〈保元・上〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
たれ‐がし【誰某】
〘代名〙 不定称。その人と名をあげないで人をさしたり、名がわからないまま
特定のその人とさし示したりする語。たれそれ。たれぼう。何某。
※とりかへばや(12C後)下「たれかしなどおぼめく
べきにはあらず」
※今
物語(1239頃)「上童多く具せられたりける中に、たれがしとかやいひける児を」
たれ‐それ【誰某】
※雑俳・楊梅(1702)「誰それも死んだ死んだと言暮し」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報