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デジタル大辞泉の解説

くれ【某】

[代]不定称の人代名詞。名を知らない人、また、それとは定めない人、名をわざとぼかしていう場合などに用いる。
「なにの親王(みこ)、―の源氏など数へ給ひて」〈・少女〉
[補説]「くれがし」「なにくれ」と熟しても用いる。

くれ‐がし【某】

[代]不定称の人代名詞。人の名をはっきり指示しないでいう語。それがし。なにがし。くれ。
「―の夫人(マダム)のように気儘(きまま)ならず」〈紅葉金色夜叉

それ‐がし【某】

[代]
不定称の指示代名詞。その名がわからない人や事物をさす。また、その名をわざとぼかしていう場合にも用いる。だれそれ。なになに。某(ぼう)。なにがし。
「内大臣、右大将藤原朝臣―」〈宇津保・楼上下〉
一人称の人代名詞。わたくし。
「―が栗毛の馬は」〈沙石集・八〉
[補説]2は中世以降の用法。もとは謙譲の意であったが、のちには尊大の意を表す。主に男子の用語。

なに‐がし【某/何某】

[名]数量、特に、金銭の額があまり多くないことを漠然と表す。「―かの金を寄付する」
[代]
不定称の指示代名詞。人・事物・場所などについて名などがはっきりしないことを表し、あるいはそれをぼかしたままに示す。どこそこ。だれそれ。何とかいう人・物。「鈴木―という男性」
「―の右馬四郎とかや云ふ者ありけり」〈沙石集・六〉
一人称の人代名詞。わたし。それがし。拙者。卑下した気持ちで用いる。
「―らが、私の君と思ひ申して、頂きになむ捧げて奉るべき」〈・玉鬘〉

ぼう【某】

[名]その人物の名前、その場所・時などが不明であるか、またはわざと示さない場合に代わりに用いる語。「田中の手紙」「作曲家」「大学」「月」
[代]一人称の人代名詞。男性が自分をへりくだっていう。わたくし。それがし。
「―稽首敬白」〈明衡往来

ぼう【某】[漢字項目]

常用漢字] [音]ボウ(漢) [訓]それがし なにがし
人や物の名、場所・時などがわからないとき、または、わざと隠すときに添える語。「某国某氏某所・某女・某地・某年・某某何某(なにぼう)
[名のり]いろ
[難読]誰某(だれそれ)何某(なにがし)

出典|小学館
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大辞林 第三版の解説

くれ【某】

( 代 )
不定称。「何なに」という語と並べて用い、不定・不明の人や事物をさしていう語。だれだれ。なになに。 「なにの親王みこ、-の源氏など、かぞへ給ひて/源氏 乙女」 〔「くれがし」 「なにくれ」と熟しても用いられる〕

くれがし【某】

( 代 )
不定称。人の名を特にはっきり指示しないでいう語。だれそれ。なにがし。 「 -の夫人マダムのやうに気儘きままならず/金色夜叉 紅葉

それがし【某】

( 代 )
不定称。名前がわからない、または名前を隠して人や物事をさす語。なにがし。某ぼう。 「鈴木-の著した本」 「 -の年」
一人称。武家の自称に用いる。 「 -多くの丈六を作り奉れり/宇治拾遺 4

ぼう【某】

( 名 )
ある人や場所・月日などが不明な場合、また意図的にそれとはっきり指し示していわない場合に用いる語。 「中村-」 「 -政治家」 「 -年-月」
( 代 )
一人称。男性が自らをへりくだっていう語。それがし。やつがれ。 「 -稽首敬白/明衡往来」

出典|三省堂
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