護送船団方式(読み)ゴソウセンダンホウシキ

デジタル大辞泉 「護送船団方式」の意味・読み・例文・類語

ごそうせんだん‐ほうしき〔‐ハウシキ〕【護送船団方式】

護送船団は最も速度の遅い船舶に合わせて航行するところから》特定産業において、最も体力のない企業が落伍しないよう、監督官庁がその産業全体を管理・指導しながら収益競争力を確保すること。特に、第二次大戦後、金融秩序安定を図るために行われた金融行政をさしていう。→ビッグバン3

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「護送船団方式」の意味・読み・例文・類語

ごそうせんだん‐ほうしき ‥ハウシキ【護送船団方式】

〘名〙 (海外の占領地などに物資を運ぶ船団海軍が護衛したとき、速力の最も遅い船に合わせて航海したところから) 特定の産業を行政が保護して、弱小企業に合わせて足並をそろえ、過度の競争を避けて安定した秩序を確保したうえで、その産業全体の存続と収益力を高める政策。戦後日本の金融行政などについていう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android