足を洗う(読み)アシヲアラウ

デジタル大辞泉 「足を洗う」の意味・読み・例文・類語

あしあら・う

悪い仲間から離れる。好ましくない生活をやめる。職業仕事をやめる場合にも用いる。「やくざな稼業から―・う」
[類語]足を抜く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「足を洗う」の意味・読み・例文・類語

あし【足】 を 洗(あら)

(汚れた足を洗うように) 悪事や、好ましくない職業の世界から抜け出ることにいう語。
娼妓芸人などが、勤めをやめて堅気になる。
人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)五「私(わちき)が足を洗って素人(しろうと)にさへなりゃア」
世間の人のいやがるような、良くない仕事をやめる。好ましくない行為をやめる。現代では、煩わしい仕事などをやめる場合にも用いる。
※玉塵抄(1563)一六「げすがさぶらいに足をあらうて、上らうまじりをするぞ」
破戒(1906)〈島崎藤村〉一三「何時(いつ)まで政界に泳いで居る積りは無いのです。一日も早く足を洗ひたいと」

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