ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「近藤譲」の意味・わかりやすい解説
近藤譲
こんどうじょう
作曲家。高校時代より長谷川良夫に師事。 1972年東京芸術大学作曲科卒業。在学中の 70年,大阪万国博覧会の現代音楽祭で,図形楽譜による室内楽作品『ブリーズ』を発表し注目を集めた。 73年より『線の音楽』シリーズを発表し,77年ロックフェラー財団の招きで渡米。翌年「パリの秋」芸術祭で特集されるなど欧米でも高い評価を得た。 80年「アンサンブル・ムジカ・プラクティカ」を結成し,現代音楽の紹介など積極的に活動を行う。代表作は『オリエント・オリエンテーション』 (1973) ,『時の形』 (80) など。また早くから評論も行い,著書に『線の音楽』 (79) ,『耳の思考』 (85) などがある。
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