顕官(読み)けんかん

精選版 日本国語大辞典 「顕官」の意味・読み・例文・類語

けん‐かん ‥クヮン【顕官】

〘名〙
令制の実務官職うち、特に重要とされたもの。外記、史、式部丞、民部丞、左右衛門尉など。
菅家文草(900頃)一〇・為大学助教善淵朝臣永貞請解官侍母表「臣弟少外記愛成身居顕官、才亦可用」
地位の高い官職。重要な官職。権官。⇔微官
続日本紀‐天応元年(781)六月戊子「自今以後、内外官人、立身清謹処事公正者、所司審訪、授以顕官

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「顕官」の意味・読み・例文・類語

けん‐かん〔‐クワン〕【顕官】

地位の高い官職。また、その官職にある人。
律令制の下級官職のうちで重要とされた官。外記げきふひと式部丞しきぶのじょう・民部丞・左右衛門尉えもんのじょうなど。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「顕官」の読み・字形・画数・意味

【顕官】けんかん

高官

字通「顕」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android