麻田陽春(読み)あさだのやす

改訂新版 世界大百科事典 「麻田陽春」の意味・わかりやすい解説

麻田陽春 (あさだのやす)

奈良時代の文官詩人歌人生没年不詳。帰化系答本(とうほ)氏の出身で,はじめ答本陽春と称したが,724年(神亀1)麻田連の姓を賜る。730年(天平2)冬,大宰大典として大宰府にあり,大伴旅人や山上憶良らと交わり,《万葉集》に短歌4首,《懐風藻》に漢詩1首を残す。739年外従五位下,晩年石見守に任ぜられ56歳で没す。〈大和辺に君が立つ日の近づけば野に立つ鹿もとよみてぞ鳴く〉(《万葉集》巻四)。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「麻田陽春」の解説

麻田陽春 あさだの-やす

?-? 奈良時代の官吏
百済(くだら)(朝鮮)の滅亡により亡命してきた答〓(“火へん”に「本」)春初(とうほん-しゅんしょ)の子。神亀(じんき)元年(724)麻田の姓をあたえられる。大宰大典(だざいのだいさかん)のときの歌など4首が「万葉集」巻4,5に,漢詩1首が「懐風藻」におさめられている。56歳で死去。姓は浅田ともかく。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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