黄櫨染御袍(読み)コウロゼンノゴホウ

知恵蔵mini 「黄櫨染御袍」の解説

黄櫨染御袍

天皇が重要な儀式で身につける束帯装束の上着、袍(ほう)のこと。黄櫨染(こうろぜん)とは、赤みがかった茶色ウルシ科の木、ハゼ若芽を煮出した汁に蘇芳(すおう)というくすんだ赤色を重ね染めし、酢、灰などで染色する。太陽が一番高く登った時の色を表しているとされ、平安時代嵯峨(さが)天皇以来、天皇以外は着ることが許されない禁色(きんじき)とされた。

(2019-10-24)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報