アンナン【安南】
- デジタル大辞泉
- ベトナム中部地方。また、この地に建てられたベトナム人国家の称。唐代に安南都護府が置かれて以来の呼称。
安南都護府(あんなんとごふ)
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 唐の6都護府の一つ。622年ハノイに交州大総管府を置き,679年安南都護府と称する。唐末860年と863年南詔(なんしょう)の攻撃で陥落し,のち一時,静海…
都護府【とごふ】
- 百科事典マイペディア
- 中国で,唐が周辺異民族の統御(羈縻(きび)政策)のため辺境に置いた機関。唐は部族ごとに都督府,その下に州を置き,それらの長官である都督,刺史…
交州 こうしゅう Jiao-zhou; Chiao-chou
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 現在の北ベトナムおよび中国の広東,広西の一部の旧名。前漢の武帝がここに交趾郡をおいた。後漢末に交州となり,唐代に都督府がおかれたが,のちに…
こうし(カウシ)【交趾・交阯】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 一 ] =コーチ(交趾)[ 一 ][ 二 ] 中国、隋代から唐代にかけてハノイ付近に設置された県。のち、安南都護府の所在地となる。[ 三 ] ベトナムまた…
安南都護府 あんなんとごふ
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 唐の南辺統治機関で,6都護府の1つ所在地は宋平(北ヴェトナムのハノイ)。唐初期は交州大総管府,679年安南都護府となった。たびたびジャワのマレ…
あんなんとごふ【安南都護府】
- 改訂新版 世界大百科事典
あんなん‐とごふ【安南都護府】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国、唐の六都護府の一つ。ベトナムの北部、中部の統治に当たった。
アンナン【安南】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( Annan )[ 一 ] ベトナムに対する中国人、フランス人などの外国人による呼称。唐が辺境統治のために置いた都護府の一つ、安南都護府に由来する。[初…
大越 だいえつ Da Yue; Dai Viêt
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ベトナムの国号の一つ。国号としては,唐代の安南都護府に由来する安南が普通に用いられていたが,ベトナムそのものの呼び名としては大瞿越 (だいく…
アンナン Annam 安南
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 中国その他外国人がベトナムを呼ぶのに用いた名称。唐が南の辺境地帯を統治する機関として設けた安南都護府にこの名の起源がある。この都護府は679年…
アンナン‐とごふ【安南都護府】
- デジタル大辞泉
- 中国唐代、ベトナムの北部と中部を統治するために置かれた機関。
安南都護府 あんなんとごふ An-nan du-hu-fu; An-nan tu-hu-fu
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中国,唐代の6都護府の一つ。調露1 (679) 年宋平 (ハノイ) に治所がおかれた。その支配地域は広東,広西の南部,雲南南東部およびベトナム北部にわた…
安南都護府 あんなんとごふ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中国、唐朝が辺境異民族の統治のために置いた六都護府の一つ。現在の北部ベトナムから中部ベトナム北半の地に、679年から置かれた。直轄支配地である…
ハノイ
- 精選版 日本国語大辞典
- ( Hanoi ) ベトナム社会主義共和国の首都。インドシナ半島北東部のトンキン‐デルタ中央部にあり、ホン(旧称ソンコイ)川の本流に臨む。中国の隋代に…
安南 アンナン
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- ベトナムをさす中国名。唐の安南都護府(とごふ)に由来し,阿倍仲麻呂も760年代に赴任している。1802年まで中国は安南国の呼称を用いた。明代以降,琉…
安南 アンナン Annam
- 旺文社日本史事典 三訂版
- インドシナ半島東岸の狭長な地方。現在のヴェトナムその名は唐の安南都護府(唐の南辺統治機関)に由来する。唐末,五代(907〜960)の争乱に乗じて…
ハノイ Ha Noi
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 紅河(こうが)デルタ中央に位置するベトナムの首都(中央直属都市)。7世紀の安南都護府を前身とし,1010年に李(リー)朝が首都として昇竜(タンロン)城と…
ハノイ Hanoi
- 旺文社世界史事典 三訂版
- ヴェトナム社会主義共和国北部,トンキン地方ソンコイ川下流に面する同国の首都古来この地方の中心で,622年に唐が安南都護府を置いたとされ,9世紀…
アンナン Annam
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 外国人が中部ベトナムを呼ぶのに用いた呼称,あるいはベトナム全土をさすこともあった。唐代の初め (679) ,中国が辺境統治のために用いはじめた名称…
アンナン (安南) Annam
- 改訂新版 世界大百科事典
- ベトナムに対する外国人の呼称。またはフランス領インドシナ時代の中部ベトナムを指す。現在はまったく用いられない。北部ベトナムは前1世紀以来,中…
都護府 とごふ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中国、唐代に置かれた辺境統治機関。その起源は前漢にあり、宣帝は紀元前60年、天山南路・北路が漢の支配下に入ったとき、騎都尉(きとし)の加官とし…
安南 アンナン Annan
- 旺文社世界史事典 三訂版
- ヴェトナムに対する中国側の古い呼び名。唐初期の安南都護府に由来秦・漢代に中国勢力は交趾(現ハノイ付近)まで進出したが,唐の滅亡後ヴェトナム…
ハノイ
- 百科事典マイペディア
- ベトナムの首都。漢字では河内。同国北部,ソンコイ川河口より約150km,トンキン・デルタの中心地。機械,自動車修理,繊維,皮革,醸造などの工業が…
都護府 とごふ Du-hu-fu; Tu-hu-fu
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中国,古代の辺境統治機関。前漢の神爵3 (前 59) 年,タリム盆地の烏塁城に,屯田の経営と通商路の保護のために西域都護府が設けられたのが最初。唐…
アンナン
- 百科事典マイペディア
- ベトナムをさす歴史的呼称で,唐初,この地方に置かれた安南都護府に由来する。またフランス領インドシナ時代の中部ベトナムをさす名称。ベトナム人…
単于都護府 ぜんうとごふ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中国、唐代の六都護府の一つ。トルコの一部族薛延陀(せつえんだ)が滅んだとき(646)、唐は、外モンゴルの鉄勒(てつろく)諸部族には六都督(ととく)府…
安北都護府 あんほくとごふ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中国、唐の辺境統治機関、六都護府の一つ。北モンゴル高原の突厥(とっけつ)諸族、鉄勒(てつろく)諸部の統轄を主要任務とした。その呼称は、瀚海(かん…
クック氏 (クックし)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 10世紀,中国の支配から初めて自立したベトナムの土豪。曲氏とも書く。ベトナムは前110年,漢の武帝の南越遠征後,約1000年にわたって中国の直接支配…
都護府(とごふ)
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 漢および唐が,服属した国家または民族を統治するために置いた機関。前59年前漢が烏塁城(うるいじょう)に置いた西域都護に始まり,後漢では班超(はん…
安北都護府 あんぼくとごふ An-bei du-hu-fu; An-pei tu-hu-fu
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中国,唐代の6都護府の一つ。貞観 21 (647) 年北モンゴル諸部族支配のためにおかれた燕然都護府がその始りで,のちこれが瀚海 (かんかい) 都護府とな…
安南焼 あんなんやき
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ベトナムの焼物の総称。ただし占城(チャンパ)国時代(1世紀~17世紀末)の焼物はこれに含めない。安南焼の安南とは、唐王朝がかつてこの地を治めてい…
あんほく‐とごふ【安北都護府】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国唐の六都護府の一つ。おもに外モンゴル地方の遊牧諸部族の鎮撫(ちんぶ)に当たった。
安北都護府 あんほくとごふ
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 唐初期の辺境統治機関で,6都護府の1つこの府は外モンゴルの都斤山に置かれ,ウイグル・鉄勒 (てつろく) の諸部族を統治したが,玄宗のとき,内モ…
安北都護府(あんぽくとごふ)
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 唐代の6都護府の一つ。東突厥(ひがしとっけつ)の故地のうち外モンゴルを統治。初め燕然(647年),瀚海(かんかい)(663年)と呼ばれ,669年安北と改称。…
ナムウォン(南原)〔市〕 ナムウォン Namwǒn
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 韓国,チョルラプク (全羅北) 道の南東部にある都市。ナムウォン郡の郡庁所在地。 1981年邑から市に昇格。ソベク (小白) 山脈に開けたナムウォン盆地…
あんせい‐とごふ【安西都護府】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国、唐の六都護府の一つ。主として西域の防衛とタリム盆地の確保に当たった。→都護府
単于都護府(ぜんうとごふ)
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 唐代の6都護府の一つ。650年に東突厥(ひがしとっけつ)が崩壊した後,帰化城(きかじょう)付近において,内モンゴルの突厥諸部族を統制した。その後,6…
都護府 (とごふ) dū hù fǔ
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中国,唐代の羈縻(きび)支配による属地経略の最高機関。周辺諸民族の討滅や帰順で,唐の支配は,東は朝鮮半島から西は中央アジアに,北はシベリア…
と‐ご【都護】
- デジタル大辞泉
- 1 中国の官名。軍隊を指揮して辺境を守護・統治する官で、漢代に設置された西域都護府に始まる。唐代は都護府の長官。2 按察使あぜちの唐名。
安東都護府 (あんとうとごふ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- →都護府
とご‐ふ【都護府】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中国、漢代や唐代に、周辺諸民族を統治するために設けた役所。漢はタリム盆地の烏塁(うるい)城に置いて西域を経営し、唐では安西・北庭・…
西域都護 せいいきとご Xi-yu du-hu; Hsi-yü tu-hu
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中国,古代の官職で,西域統治のためにおかれた都護府の長官。前漢の宣帝のとき,鄭吉が烏壘城 (タリム盆地のチャーディル) に都護府をおいたのに始…
安西都護府 あんせいとごふ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中国、唐の辺境統治機関、六都護府の一つ。安西四鎮(しちん)とよばれる鎮守軍を擁し、パミール東西に設置した羈縻(きび)都督府・州を統轄した。640年…
北庭都護府 ほくていとごふ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中国、唐帝国の辺防統治機関。六都護府の一つ。安西(あんせい)都護府とともに西域(せいいき)経略にあたったが、主要な任務は天山山脈以北の西突厥(に…
アンナン あんなん / 安南 Annam
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ベトナムに対する外国からの呼称。またはフランス領インドシナ時代の中部ベトナムをさす。本来は南方の安寧を意味する中国語であるため、現在ではま…
安西都護府(あんせいとごふ)
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 唐は640年高昌国を滅ぼすと,ここに西州と併せて安西都護府を設置した。早くも658年には,亀茲(きじ)(クチャ)に移されるとともに,安西大都護府とな…
えんぜん‐とごふ【燕然都護府】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国唐代に蒙古諸部を統御するために設けた役所。太宗の貞観二一年(六四七)、帰服した鉄勒(てつろく)諸部の部酋を都督(ととく)または刺史(しし)に…
西域(さいいき) Xiyu
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 「せいいき」ともいう。中国人がその西方地域を総称した言葉。その範囲は各時代の西方に関する地理知識や政策状況に応じて一定しない。漢代ではタリ…
あんとう‐とごふ【安東都護府】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国、唐の六都護府の一つ。はじめ平壌に置かれたが、新羅におされて遼東に退いた。