ずぶり(読み)ズブリ

デジタル大辞泉 「ずぶり」の意味・読み・例文・類語

ずぶり

[副]《古くは「づぶり」とも表記
水や泥などに沈み込むさま。「ぬかるみにずぶりとはまり込む」
柔らかなものに突き入るさま。「短刀ずぶりと刺す」
[類語](1ずぶずぶ/(2ぐさりぶすりぶすぶすぐさっとぶすっと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ずぶり」の意味・読み・例文・類語

ずぶり

〘副〙 (「ずぷり」とも。多く「と」を伴って用いる。「づぶり」とも表記した)
水中などに沈みこむさまを表わす語。ずぶら。
大和(947‐957頃)一四七「づぶりとおちいりぬ」
② 刀、針、槍(やり)などを柔らかいものに突き刺すさまを表わす語。ずぶら。
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉六三「途端貴方が出てずぷりと遣り」
※一兵卒の銃殺(1917)〈田山花袋二一「ずぶりと足の裏を刺しさうな大きな釘がそこに並んでゐる」

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