途端(読み)トタン

デジタル大辞泉 「途端」の意味・読み・例文・類語

と‐たん【途端】

あることが行われた、その瞬間。そのすぐあと。多く副詞的に用い、「に」を伴うこともある。「よそ見をした途端転んだ」「飲むと途端に人が変わる」
[類語]拍子はずみ即刻即座即時即席即製同時言下直後直ちに早速すぐすぐさまとっさに俄か折り返しすかさず立ちどころにたちまち右から左瞬く間あっという間時を移さず間髪をれずリアルタイム束の間時の間刹那一時いっとき一時ひととき半時寸陰短時間一時一時的かりそめ短日月短時日一朝一朝一夕寸刻寸時寸秒片時かたとき瞬時瞬間一瞬数刻たまゆら須臾しゅゆ電光石火はかない迅速速やか刻刻刻一刻時時刻刻次第次第に矢継ぎ早

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「途端」の意味・読み・例文・類語

と‐たん【途端】

〘名〙
① (「に」を伴うこともあり、多く副詞的に用いる) ほんの短い時間の経過を表わす。ちょうどその瞬間。はずみ。ひょうし。おり。また、ある事柄があって、直ちに続いて別の事柄が起こるさま。
浄瑠璃・箱根山合戦(1660)初「ぎゃうじおさへて、ただ今のは、とたんのわれにて、せうぶしれずと申ける」
安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二「はしごをあわててかけおりるとたんへ伊賀はんが来なんしたから不図おもひだして」
歌舞伎のト書き用語。舞台の上で、二つ以上のことが同時に行なわれることを示す。「各々途端よろしく」
※歌舞伎・けいせい花絵合(1773)口明「右とたんの立廻りよろしく有べし」

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