ぶすぶす(読み)ブスブス

デジタル大辞泉 「ぶすぶす」の意味・読み・例文・類語

ぶす‐ぶす

[副]
炎をあげず、煙だけ出して燃えるさま。「湿った薪がぶすぶす(と)くすぶる」
不平・不満を小声で言うさま。ぶつぶつ。「陰でぶすぶす(と)文句を言う」
針や刃物を柔らかいものに繰り返し突き刺す音や、そのさまを表す語。「槍をぶすぶす(と)突き立てる」
[類語](1けむるけぶるいぶるいぶすすすけるくゆるくゆらすくすぶる/(2やいのやいのがみがみぶつぶつうだうだぐだぐだくだくだくどくどぶうぶうぶつくさがたがたつべこべぐずぐずたらたらへどもどしどろもどろああだこうだ四の五の四の五の言うああ言えばこう言う揚げ足を取るあげつらう言いたい放題言い立てるうるさいうるさ型鸚鵡おうむ返しかき口説くくそみそくだくだしい口うるさい口が減らない口が悪い口汚い口さがない口幅ったい口任せ口やかましいくどいくどくどしいクレーマーけちを付ける喧喧囂囂けんけんごうごう口角泡を飛ばす小うるさいごてごて小やかましい懇懇嘖嘖さくさく舌長しちくどい重箱の隅をつつく重箱の隅を楊枝ようじでほじくる諄諄じゅんじゅん針小棒大ずけずけずばずばちくちく喋喋ちょうちょう丁丁発止滔滔とうとうどうのこうのとやかくなんのかのねちねちねっちりべちゃくちゃぺちゃくちゃぼろくそまくし立てる回りくどい耳に胼胝たこができる蒸し返すやいやいやかましいやかまし屋/(3ぐさりずぶりぶすりぐさっとぶすっと

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精選版 日本国語大辞典 「ぶすぶす」の意味・読み・例文・類語

ぶす‐ぶす

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 炎をあげないで、くすぶっているさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「五六間向ふの大杉が二つに裂けて、弗々(ブスブス)煙が立って居るので」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉下)
  3. 小声で不平不満などを言うさま、また、不満などを表面化させないでくすぶっているさまを表わす語。ぶつぶつ。
    1. [初出の実例]「ぶすぶす言ってゐる哀れな養父の声も」(出典:あらくれ(1915)〈徳田秋声〉九)
  4. 針、刃物などが比較的柔らかい物に突き刺さる音を表わす語。
    1. [初出の実例]「数発が〈略〉少年の体にブスブスと食い込んだ」(出典:野獣死すべし(1958)〈大藪春彦〉)

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